40代女性|審美目的で来院し、矯正から始めたことで“より自然で美しい仕上がり”を目指した包括治療症例
※本ページは当院で行った一症例のご紹介です。治療結果や経過には個人差があり、同様の結果をお約束するものではありません。すべて自由診療です(保険適用外)。
口腔内写真

レントゲン写真

※効果には個人差があります
患者様の主なご相談内容
- 歯並びや見た目にコンプレックスがある
- 人前で思い切り笑えない
- 将来のことを考えて、今のうちにきちんと整えておきたい
- 「被せ物だけで見た目を整える」よりも、根本から整える治療を希望
特に「見た目をきれいにしたい」というご希望が強いケースでした。
初診時の状態・診断
初診時は「審美的な治療(被せ物による見た目改善)」をご希望でした。
しかし精密検査の結果、
- 歯列不正(歯並びの乱れ)が強い
- そのままセラミック等で形だけ整えると、噛み合わせや長期安定性の面で不利になり得る
- まず歯列と噛み合わせを整え、必要に応じて補綴・インプラントを選択する方が、自然な仕上がりにつながりやすい
と判断しました。
患者様のご希望
- 何よりも見た目をきれいにしたい
- 時間はかかってもよいので丁寧に整えてほしい
- 長く安定する状態を目指したい
治療方針(今回の考え方)
初診時点では、
- どこまで歯を移動できるか
- どの歯が最終的に残せるか
に不確定要素が多い状態でした。
そのため今回は、先に全体矯正で歯列と噛み合わせの“土台”を整え、経過を見ながら最終的な補綴・インプラントの必要部位を判断する方針としました。
矯正経過の評価を重ねた結果、約2年後に 1┘の保存が困難であることが明確となり、適切なタイミングで抜歯・インプラント治療へ移行しました。
治療の概要(表)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 治療の考え方 | 審美目的で来院 → まず矯正で歯列・咬合の基盤を整備 → 必要部位のみインプラントへ |
| 矯正 | ワイヤー矯正(全顎矯正) |
| インプラント | 1┘(保存困難と判断した段階で移行) |
| 治療のポイント | 矯正後の歯列・噛み合わせを前提に、インプラント位置・角度・補綴形態を設計 |
| 目的 | 見た目の自然さ/噛み合わせ/長期安定性を総合的に整える |
実際の治療内容・治療の流れ(表)
| フェーズ | 主な内容 | 期間 |
|---|---|---|
| ① 矯正治療 | 全顎矯正で歯列不正と噛み合わせを改善/最終補綴の判断材料を整える | 2019年9月〜2023年3月 |
| ② インプラント治療 | 矯正経過評価で1┘を保存困難と判断→抜歯→インプラントへ/矯正と途中から並行 | 2021年9月〜2023年12月 |
| ③ 最終仕上げ | 噛み合わせ微調整/前歯部の見た目(長さ・幅・角度)のバランス調整/全体最終チェック | 治療終盤に実施 |
保定装置(リテーナー)について
本症例では、専用のリテーナーは使用していません。
矯正後の歯列とインプラント補綴の設計により、噛み合わせの安定性を考慮して仕上げています。
※適応はお口の状態により異なります。
費用(自費・税込)
矯正治療費:約 91万円
インプラント治療費:約 39万円
総額:約 130万 円
※お口の状態・本数・使用素材などにより費用は変動します。
主なリスク・副作用
矯正治療に関するリスク
- 歯の移動に伴う痛み・違和感
- 装置による口内炎・頬や唇の擦れ
- 歯根吸収が生じる可能性
- 歯の神経に影響が出る場合がある
- 後戻りの可能性
インプラント治療に関するリスク
- 手術後の痛み・腫れ・内出血
- 神経麻痺が生じる可能性
- 骨との結合不全(インプラントが生着しない場合)
- 清掃不良などによるインプラント周囲炎
- 喫煙・全身疾患などにより成功率が低下する可能性
※治療開始前に「矯正治療承諾書」「インプラント治療承諾書」を用いて、リスクや注意点を説明しています。
術後経過・メンテナンス
現在も 3〜6ヶ月に1回の定期メンテナンスに通院されています。
- プラーク・歯石の除去(クリーニング)
- 歯ぐき・歯周組織のチェック
- インプラント周囲の状態確認
- 噛み合わせの確認
- ブラッシング指導
を行い、長期的な安定をサポートしています。
担当医からのコメント

院長:藤本 純
➤ 担当医についてはこちら本症例は「見た目をきれいにしたい」という審美的なご希望からスタートし、結果として矯正とインプラントを組み合わせた包括治療となったケースです。
初診時は歯列不正が強く、治療計画の精度を高めるために、まず全体矯正で歯列と咬合の基盤を整えました。
その後、経過評価の中で保存が難しい歯(1┘)を見極め、適切なタイミングで抜歯・インプラントへ移行しています。
矯正とインプラントを同時進行で進めることで、
- 必要なスペースの確保
- インプラント埋入位置・角度の最適化
- 前歯部の審美性と噛み合わせの両立
を図ることができました。
当院では、矯正担当医・インプラント担当医・院内ラボ(CAD/CAM技工士)が連携し、見た目だけでなく機能面・長期安定性まで総合的に評価しながら治療を行っています。
こんな方におすすめです
- 見た目を整えたいが、長期的に安定する方法を選びたい
- 被せ物だけで整えることに不安がある
- 歯並び・噛み合わせも含めて総合的に診てほしい
- 矯正後に必要なところだけインプラントを検討したい
- 自然なスマイルラインを目指したい
無料カウンセリングのご案内
「審美目的の治療は、被せ物だけで良いのか」「矯正から始めるべきか」「インプラントが必要か」など、治療方法の選択で迷われる方は少なくありません。
当院では、無料カウンセリングで以下を丁寧に確認し、無理のない治療計画をご提案します。
- 歯並び・噛み合わせの現状評価
- 審美面のゴール設定(スマイルライン等)
- 矯正が必要な範囲の見立て
- 補綴・インプラントの必要性の検討
- 治療期間や通院頻度の目安
「まずは相談だけ」でも問題ありません。ぜひ無料カウンセリングをご利用ください。