50代男性:他院で説明不足に不安…上下フルインプラントで咬合を再構築した症例
※本ページは当院で行った一症例のご紹介です。治療結果や経過には個人差があり、同様の結果をお約束するものではありません。すべて自由診療です(保険適用外)。
口腔内写真

レントゲン写真

※効果には個人差があります
患者様のお悩み
患者様はお口全体にわたり歯の欠損や動揺がみられ、噛む・話すといった日常生活に支障が出ている状態 でした。
以前受診した他院では十分な説明が得られず、
「本当に自分の口に合った治療なのか不安が残った」という理由で、福岡・博多の当院へ相談に来られました。
レントゲンから診断した治療方針
精密検査の結果、多くの歯が保存困難で、
上下フルマウスインプラントによる咬合再構築が必要 と診断しました。
患者様からは
「まずは上顎から治療を進めたい」というご希望がありました。
そのため、以下の段階的アプローチで進める治療計画を立案しました。
● 段階的治療計画
- 先に上顎へインプラント治療を実施
- 上顎に仮歯(プロビジョナル)を装着し、噛み合わせを安定
- 上顎の咬合が整った段階で 下顎のインプラント治療へ移行
治療期間は通常より長くなりますが、
患者様の希望と生活スタイルに合わせて無理のないスケジュールで進めました。
治療内容
今回の症例では、上顎の骨量が不足していたため、
安全にインプラントを固定するための前処置(ソケットリフト) が必要でした。
● 上顎の治療
- 上顎へ 6本のインプラント(➅⏆➅) を埋入
- 骨の高さが不足している部位には ソケットリフト を併用
- プロビジョナルレストレーション(仮歯)で噛み合わせを微調整
● 治療工程の最適化
患者様の「手術回数をできるだけ減らしたい」というご希望を踏まえ、
安全性を確保したうえで、可能な範囲で複数の処置を同日にまとめる治療計画としました。
インプラント埋入本数・部位
- 上顎:➅⏆➅(合計6本)
※ 下顎も計画に含むフルマウス症例
使用したインプラント・補綴素材
- インプラント体:オステムインプラント
- 補綴(被せ物):ジルコニア
ジルコニアは耐久性・清掃性・審美性のバランスが良く、
フルマウス症例との相性が高い素材です。
骨造成(ソケットリフト)の有無
上顎左右のインプラント埋入部位において、
ソケットリフトを実施し骨の高さを確保 しました。
解剖学的に骨が薄い方の場合、この前処置が安全なインプラント治療には欠かせません。
治療期間・通院回数
2020年9月〜2022年3月(約20回)
上顎 → 下顎の順に治療を進めたため、期間は長期となりましたが、
患者様の生活スケジュールに合わせ、無理なく治療を完遂することができました。
治療費(自費・税込)
総額:約 600万円
※骨造成の有無・補綴設計・噛み合わせの状態により変動します。
主なリスク・副作用について
インプラント治療には以下の一般的なリスクを伴います。
治療前には「インプラント治療承諾書」に基づき詳細をご説明しています。
- 手術後の痛み・腫れ・内出血
- 一時的な知覚鈍麻
- 感染・インプラントが骨と結合しない可能性
- 噛み合わせの再調整が必要になる場合
- 清掃不足によるインプラント周囲炎
本症例のように骨量が少ない部位では、腫れや内出血が強く出る場合があります(個人差あり)。
術後経過・メンテナンス
術後経過は良好で、現在も 3〜6ヶ月に1回 の定期メンテナンスを継続されています。
メンテナンス内容:
- 専用器具によるクリーニング
- インプラント周囲組織のチェック
- 噛み合わせ調整
- ブラッシング指導
長期的に機能を維持するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
担当医からのコメント

院長:藤本 純
(デンタルチームジャパン/福岡・博多)
患者様は過去に「説明不足で不安が残った経験」があり、本症例ではまず 治療内容・治療計画を丁寧に説明すること を重視しました。
上顎は骨が薄く負担に弱いため、ソケットリフトを併用し安全にインプラントを埋入 しています。
フルマウス症例では噛み合わせの再構築が極めて重要で、プロビジョナル(仮歯)期間に嚙み合わせを整えることが最終的なジルコニア補綴の精度につながります。
当院では骨造成にも対応しており、
「骨が少ない」「他院で断られた」方にも治療の選択肢を広げられる体制 を整えています。
無料カウンセリングのご案内
噛めない・骨が少ない・他院で断られた・費用が心配…など、どのようなお悩みもまずはご相談いただけます。
治療内容の説明、検査の流れ、費用の目安など、専門カウンセラーが丁寧にご案内いたします(無料)。
インプラント治療が不安な方こそ、まずはお気軽にご相談ください。
