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2025年12月2日 勉強会:GBR・GTR(骨再生・歯周組織再生)について

本日の院内勉強会では、インプラントや歯周治療において重要となる
「GBR(骨誘導再生)」「GTR(歯周組織再生誘導法)」 について学びました。
骨量が不足しているケースや、歯周病によって歯を支える組織が失われたケースに用いられる再生療法です。


▼ GBR(骨誘導再生)とは

GBR(Guided Bone Regeneration)は、
欠損した歯槽骨や顎の骨を再生させる治療 です。

  • インプラントを埋入するための骨量が不足している
  • 過去に骨がやせてしまい治療を諦めていた

こうしたケースでも、GBRを併用することで治療可能となる場合があります。

治療では骨補填材と特殊な膜(メンブレン)を使用し、周囲の歯肉や結合組織が侵入しないようにスペースを確保することで、再生骨が増える環境を整えます。

■ 治癒期間について

増骨した部分がご自身の骨として安定するまで
およそ3〜6か月 の期間が必要となるため、通常より治療期間は長くなります。


▼ GTR(歯周組織再生誘導法)とは

GTR(Guided Tissue Regeneration)は、
歯周病で失われた歯槽骨・歯根膜などの歯周組織を再生させる治療 です。

GTR法では、吸収性膜(メンブレン)を使用し、
歯周組織が再生するスペースを確保します。

■ 高度な技術が必要

メンブレンは正確な位置に設置しなければならず、
不十分な場合は膜が歯ぐきの外に露出してしまい 細菌感染のリスク が高まります。

そのため、豊富な経験と専門的な知識を持つ歯科医師による施術が不可欠 です。


▼ 歯周病における骨欠損と適応

今日の勉強会では、GTR・GBRの適応症として、

  • 垂直性骨吸収(深い穴状の骨欠損)
  • 分岐部病変(奥歯の根の分かれ目の骨欠損)

など、「膜で覆ってスペースを確保しやすい形態」が適応しやすいことを再確認しました。

一方で、

  • 水平性骨吸収(骨が全体的に下がっている状態)
  • 重度の分岐部病変(クラス3)

などは再生治療が難しく、適応を慎重に見極める必要があります。


▼ 再生治療を成功させる鍵

GBR・GTRはいずれも高度な治療ですが、
成功のためには前提条件があります。

  • 事前に歯周病の炎症を徹底的に取り除く
  • 歯ぐきを健康な状態に整える
  • 清掃状態を良好に保つ

基礎治療を確実に行ったうえで、
「必要な部位に限って再生療法を行う」ことが非常に重要とされています。

➤ 再生治療についてはこちら


登壇者紹介(Dr.藤本)

デンタルチームジャパン(福岡・博多)でインプラント治療と矯正治療を専門に担当するドクター
骨が少ない症例へのGBRを併用したインプラント治療から、噛み合わせと見た目のバランスを整える矯正治療まで幅広く対応しています。
常に最新の知識と技術を学び、患者さまに最適な治療選択を分かりやすく提供することを大切にしています。

➤ 院長・スタッフについてはこちら


▼ 最後に

福岡・博多エリアで、
「骨が少なくてインプラントを断られた」「歯周病で歯を残せるか不安」という相談を数多くいただきます。

GBRによって治療が可能になる場合や、GTRによって歯周組織を再生できるケースも少なくありません。

ご自身の骨の状態や、治療の可能性を知りたい方は、
ぜひ、デンタルチームジャパン(福岡・博多)へお気軽にご相談ください。